劇照一家北京珍道中番外編1 | 蛾衣の京劇衣箱

劇照一家北京珍道中番外編1

さて、今回も楽しく実りの多い北京だったが5度目にも関わらずハプニングやトラブルは起きる。で、一番のトラブルは最終日に起きた。まあ、全ては私の不注意から起こったのだが事の発端は持参したアルバム。


宋先生に見せたくて持って来たのだが文化撮影城の女社長(初対面)が宋先生に挨拶とばかりに現れたのだ。化粧部屋で私のアルバムを見ながら話が盛り上がっていると女社長も覗き込んだ。そのアルバムには過去に撮影城で写した物と某所で写した物と30枚近い枚数が入っていた。


綺麗ねと言っていた女社長の手が止まり某所の劇照写真に釘付けになった。「これは何処で写したものか?教えて欲しい!」前日の天橋でも業者に同じ事を聞かれたのでmaoruさんが「お店との約束で教えられない。」と言うとそれ以上は詮索しなかったがその手にはアルバムがしっかり握られている。


まあ、気になるんだなあ、、くらいにしか思ってなかったが何時までたっても返そうとしない。仕方無いので「返して」と言うと「会議に使うから貸せ」と言う。どうやら返す気がないらしい。客の私物だと言う事を忘れているようで自分達の都合のみを考えてるのだ。一抹の不安はあったが宋先生もいるし事を荒立てるのも大人気ないし、劇照写真もサービスしてくれるかな?と言うスケベ根性もあったのは事実だ。


金曜日に帰国するとmaoruさんが言うとその日に今回の写真と一緒に渡すと女社長が確約したので不安を打ち消しながら撮影城を後にしたが予感は的中した。「写真が抜かれていても判らないよね」maoruさんの言葉にまさか?と思っていたのだがその後届いたアルバムから2枚写真が姿を消していた。勿論その中でも一番のお気に入りの奴だった。


北京在住の知り合いに交渉してもらい無事に郵送してもらうことに話がついたが後味の悪い一件となった。

勿論、期待したサービスは無し。今回学んだことは中国では自分の意思をはっきりと言葉で伝える!と言うこと。日本人的発想(善意には善意を持って接する)は通用しないことが判った。日々勉強ですね。

穆桂英5 黄皇5 白蛇5

今日の画像は今回の旅で秘密の某所(笑)での劇照写真です。やっぱり違うよね。