クリスマス大作戦その1 | 蛾衣の京劇衣箱

クリスマス大作戦その1

事の発端は11月に北京に行き宋先生とお食事をした時「今度、劇院を案内しますよ」の一言だった。

これを聞き逃す蛾衣では無い(笑)リップサービスも何のそので北京に出掛けた。それも世の人々が七面鳥を食べて?サンタさんを待つクリスマスを北京で過ごそう!と言う無謀な作戦を立てた。


まずは先生の捕獲とばかり厳慶谷先生にメールしたところ「宋さんは22、23、24日と天津でお仕事」とのお返事で激しく落ち込む。しかし、転んでも只では起きない蛾衣は奥の手を使い25日逢える手筈を整えた。

お土産に高級日本酒とお馴染み「白い恋人」を買って準備はOKさ。(笑)


さて、毎度色々なトラブルに見舞われる私だが今回は初っ端に起きた。天候が悪く飛行機が1時間遅れアナウンスで「成田の天候が悪ければ引き返します」だってよ。何とか無事に着陸し北京行きに乗り換え。

私はタバコを吸う。なのでライターは必需品で最低2個は持って旅行に行く。


胸ポケットに1個カバンに1個入れてゲートに向かい所持品検査を無事通過!と思いきや検査員の兄ちゃんに呼び止められた。「ライターの機内持ち込みは1個です。2個ありますので1個は回収ボックスに放棄して頂きます」笑顔で言われても「はい!そうですね」なんて言えるほど若く無い。


「1個落としたらタバコを吸えないでしょう?使えるライターをどうして放棄するの?」一応は食い下がるも勝負は目に見えている。しかし今の世の中何かが間違っている。今度はマッチを持参しようと心に誓う蛾衣でした。(苦笑)


そんなこんなで無事に北京に到着。今回も送迎は一番最後か?と思ったら1番先だった。ロビーでは友人のMUMUさんが待っていてくれた。今回もお世話になります。時刻は夜の11時。こんな夜更けに私の為に明日からの打ち合せと駆けつけてくれたのだ。


実はMUMUさんが忙しく明日の劇照は自力でやらねばならんのだ。まあ、行くところは3度目だし劇照もやることは決まっているので会話が出来なくても大丈夫。それに事前にMUMUさんが電話で概要を伝えてくれてなおかつ紙に書いてくれた。(感謝)


今回の劇照は楊貴妃(宮装)白素貞(金山寺)程雪娥(鳳還巣)の3役で特に程雪娥は6色の女帔を着替えると言う舞台を再現するべく挑戦したので全部で30枚の撮影を頼んだ。(馬鹿)お陰で料金も2倍になったが後悔はしていない。


1時間もホテルで打ち合せをしてMUMUさんを見送った私は明日に備えて仕度を整えベッドに潜り込んだのは2時を回っていた。