蛾衣の京劇衣箱 -9ページ目

叶わぬ願い

顔4 これまで下らない願望やホラ話を書いてきたが今日の話が1番かもしれん。

他の話は努力や勉強などで叶える事が出来るかもしれないが今回の話は宝くじ。そう、サマージャンボや年末ジャンボ宝くじの話。


こればっかりは努力とか才能なんてものは役に立たない。運!そう運あるのみ!運さえ良ければ億万長者になれる。当たれば人生が変わること間違いなし!勿論条件はくじの購入だけ。問題は確立で確か230万分の一だっかな?まあ、どっちにしても買わないことには当たる権利も無い。しかし、買っても当たらない。


でも、発表までの間夢を見ることが出来る。連番で前後賞も当たれば3億円だ。3億ですよ奥さん!!

まずは仕事を辞める。次に飽きるまで海外旅行に行く。で、これからが大事。まずは中国でコネクションを作り日本(横浜)で京劇グッズの店を開く。メインは衣装で髪飾りや靴、本にVCDなど京劇に関する物を販売する。勿論喫茶コーナーもあり小さなステージも作って閉店後は票房になる。


と、まあ1箇所で京劇を色々と堪能して貰える梁山泊みたいな施設を考えてる。最大の難問は金!早い話現状では経営難は必至だ。そこで10年は継続出来る資金として3億を使うのだ。どうよ?遠大な計画だしょ?実現出来れば京劇に少しは恩返しが出来るってもんです。


だから京劇の神様!是非オイラに3億円を当てて下さい。必ずや上記のように使うことを誓います。

しかし、毎度末等の300円なんだよな。(涙)神様は良~く判ってらっしゃるねえ。(笑)

蛾衣の逆襲 エピソード1

顔10 私が京劇に嵌ったキッカケはクラブメッドと言うホテルでの仮装パーティだったことは前にも書いている。

今日は現在に到るまでの経緯をお話しよう。初めての仮装はとても京劇と呼べる代物では無かった。

衣装はネットで買った赤いチャイナドレスとロングのカツラ、小物多数で化粧は地元の美容院で碌な資料も無しで記憶を頼りに花嫁化粧のドギツイのを施してもらった。ちょっと見には歌舞伎の隈取だ。それでも本人も満足し約1名「覇王別姫?」と私の真意を見抜いた人も居た。


その後もう一度似たような仮装をしたが本物の京劇を知った以上、似ても似つかぬ姿に自己嫌悪に陥る。

それにこのままでは色物仮装師として定着してしまう!と言う危機感も抱いていた。(笑)

で、虞姫の衣装を入手し本格的な扮装(仮装では無い)をやりそれなりに評価も貰ったのだが何のことは無い、衣装が綺麗なだけで本場の京劇を知らない人はビックリしただけだった。(苦笑)


身内(クラブメッドの常連客)の評価も似たようなもんで扱いは依然として邪魔な色物オヤジだった。なので地位の向上(笑)と自尊心を取り戻す為にその年の冬、北京へ行き劇照にチャレンジし初めてにしては結構良い写真が撮れた。(現地旅行スタッフには鼻で笑われたが)その一枚がプロフィールに載せている穆桂英で表情が気に入ってる。(笑)


帰国後、写真を焼き増ししてどうだ!とばかりに身内に送りつけ呆れられた事は伏せておこう。(笑)

それ以後クラブメッドに行く時は必ず劇照写真を持参し仲の良くなったお客に見せまくっている。特に女性には「どうだ!君より綺麗だろ?」と思いつつも口には出さず「綺麗ですねえ」と言ってくれるのを待ってるんざます。(爆笑)

一瞬の表現

顔6 私は去年4度、北京に行った。それも僅か1年間のうちに。職場では北京に女性を囲ってる等の噂があるが女に会いに行くのでは無く女に成りに行くとは言えないので「実は共産党の情報員なんだよ。」と適当に誤魔化している。(苦笑)


4度、3ヶ所で劇照を行い満足の行く写真が撮れたのは僅かだ。まあ、実物がオヤジだから無理もない。

劇照の時に一番気を使うのが目。私の目は小さく細い。男の場合はまったく不自由はしないが(最近は近眼+老眼ですが)劇照をする時が一番困る。


京劇はトータル演劇で心技体全てをフルに使い役に成り切る事が要求される。勿論、役者ではない私には無理なことだが劇照の場合、心と身体を使うことが要求される。より美しく撮るために。

私の唯一の武器は男であること。男旦だけが持つ妖しい雰囲気を出せるか?が鍵だ。


そこでポイントは表情なんだが必需品?は大きいオメメだ。どの役者さんも綺麗な大きな眼で役柄の心情を表現してる。その大きな目を私は装備していない。両親を恨む理由の一つだ(笑)

幼少の白黒写真の私は常に埴輪の目をしている。簡単に言えば全部黒目で漫画なら線一本で済む。


これでは劇照にあたって大きなハンディキャップとなる。いくら大きくアイラインを曳いても白目が判らないじゃあ目を瞑った失敗作だ。これにはカメラマン氏も困るらしくファインダーを覗きながら「はい!目を開けて!」(通訳で)と叫ぶ。それで私も必死になって「フンガァ!」(心の叫び)と小さい目を全開にするんですよ。


でも失敗すると只のビックリした顔になるんで加減が難しいんだな。(苦笑)微笑みながら目を開けるとちょっと危ない表情になるんでカメラの向こうに仮想の恋人を想像して気持ちを作ります。カメラマンは僅かなその瞬間を狙ってシャッターを切ってくれるようですね。


撮影が終わってお店の人とお話をするんですが必ず私の目の話が出ます。小さい目が掛け声で急に大きくなるのが可笑しいそうです。でもこっちは必死なんだよね。(爆笑)

蛾衣の野望(老後編)

顔2 神様は平等で私もいずれ爺さんになる。まあ、長生き出来ればの話だが(笑)

運良く長生き出来れば介護施設なんぞに世話になる訳でその時は介護師(女性に限る)の尻なんかを触って「おじいちゃん!いやらしいことしないで!」とか何とか言われるクソ爺になろうと今から思ってる。(素質は十分ある)

で、気に入った介護師がいたら「わしゃ昔京劇の女優だったんじゃ」「また、冗談が上手いんだから?」「嘘じゃないぞ。ほれ、これが証拠写真じゃ」「嘘~!!綺麗だわ。これがお爺さん?信じられないわ?」「本当じゃよ。その箱に当時の衣装も入っとる」なんて会話をするのが面白い。

多分、その頃でもマイナーな世界だから京劇の舞台なんぞ観た事も無い人だろうからバレる心配は無い。

まあ、中国語を話せと言われると思うがその時はボケた振りをして誤魔化すつもりじゃ。(笑)

実際、この写真とあの衣装を見せれば大抵の人は信じるだろうね。そんな爺さんに私はなりたい。(爆笑)

どんなもんかねえ

ご無沙汰してしまいました。敦 蛾衣です。

なんだかリニューアルする都度、使い辛くなりますなあ(苦笑)

管理画面に繋がるのも結構時間が掛かるしさ、まあ、無料だから文句も言えんけど。


今日の戯言は秋のプロジェクトのお話。

以前もお話したが毎年秋に例のホテルに行ってここ2年は京劇の格好で仮装を楽しんでいる。

しかし、素人で独りの悲しさで本物の扮装には程遠い出来栄えになる。

一度くらいは美しい姿を見せたいと常々考えておった。しかし協力者を見つけるのは至難の業。

マイナーな世界なんでねえ(笑)


しかし、今回はメイクと着付けを手伝ってくれる勇者さま!!が現れた。

で、無謀にも穆桂英をチョイスした愚かな私をサポートしてくれると言うではないか。

この申し出をありがたくお受けし念願の女将軍姿でクローズパーティにいざ出陣じゃあ!!


と、言う訳で今から計画を練っている蛾衣でした。ニイタカヤマノボレ1015


蛾衣の休日

サホロ サホロ京劇 木曜日から3泊4日でリゾートホテルでマッタリしてました。

蛾衣の京劇発祥の地?でしてこんな馬鹿な客でも歓迎してくれる懐の広いホテルです(笑)

で、スポーツも何もしないで知り合いや従業員と馬鹿話ばかりして時間を過ごしておったのですが

そこはそれある種の有名人(京劇の仮装をするオヤジ)なんで友人や顔見知りの従業員が私に

「今日はどんな衣装なんですか?」と唆すんだな。

こっちも半分それが目的みたいなところがあって期待を裏切る訳にも行かない。(されて無い?)


で、最後の夜はお約束って訳で京劇の扮装をするんよ。

ディナーは6時半からだが私は3時から部屋に篭ってセッセと髭を剃り準備をする。

もう、その辺からお仕事モードになりつつある。北京での劇照ならプロがメイクと着付けをして

くれるので1時間もあれば完成するんだけど自分一人で全部やらないといけないのが辛い。

今回は多少気温が高かったのが裏目でアイラインと眉をアクアカラーで描いたのが失敗。

悪戦苦闘しているうちに汗で崩れた!!!でも時間が無いのでやり直してる暇が無い!


半分居直り状態でバーに向かうと常連客が待っている。部屋を出てから逢う人全員が驚いた

顔になるのが面白い(普通京劇のメイクを間直で見たら誰でもそうなる)

外人は特に喜んでくれるからやり甲斐がある。

でも小さい子供は怯える(当然)のが気の毒だ。トラウマにならなければ良いが(爆)


と、まあこんなことをやって夜も更けていくんざます。

下甲にはちゃんと

うーん、威武帯じゃ無いのかなあ?

ご指摘の下甲には最初から別のが付いております。

それに4本近い巾で付いてますので左右に付ける下甲には合いません。

まさか背虎の下に付けるのかなあ?

下甲1


うーん、謎だあ!

これは何処に着けるのか?

前回まではクイズ形式で皆さんに答えを求めたのですが今回はマジの質問。

届いた衣装の中にこれがあったのですが使い道が判らない?

名称も多分「威武帯」だと思うのですがどの部分に着けるのかまったく判らない。

本を見ても着用画像は無いし女性用の鎧には画像すら無い。

威武帯

何方かご存知でしたら是非教えて下さい。

よろしくお願いいたします。    敦 蛾衣

こんな拘りが

えーっと、公開から1日たってコメントを頂いた皆様に感謝いたします。

やはり綺麗な物は存在感がありますね。しかしこの衣装が舞台で喝采を浴びることは無いのです(涙)

でも、これを見に北海道まで来られる方にはじっくり本物をお見せしますよ。勿論タダです。(笑)


さて、表は豪華絢爛でも内側が!と言うのは良くある話。しかしこの衣装は違う、違うんだよ。

見える筈の無い裏側までちゃんと刺繍が入ってるのだ。普段は見ることの無い衣装の裏側を御覧下さい。裏側1 下甲裏

元はと言えば鎧をデフォルメした衣装ですが女性役の衣装なのでさりげなく花の刺繍が入ってます。

武勇を誇る将軍と言えども女心を忘れない、そんな衣装ですね。


お待たせしました!

正解が出ました。「背虎」です。

答えを寄せて頂いた皆様に感謝いたします。

では、くどくどと説明するのは止めて穆桂英「梅蘭芳レプリカ」を御覧下さい。穆桂英2 穆桂英1

如何でしょうか?更に続きます。

穆桂英3 穆桂英4

こちらは後ろですね。最後は下甲を着けた状態です。